個展もやったことのある私が実感した【グループ展のメリットと注意点】

こんにちは〜☆

花おっさん画家の鶴園みあです^^

先月、東京のグループ展「国立植物園」に参加してみてのフィードバック記事です。

私、グループ展なるものに参加するのは初めてだったんですよ。

個展は去年、2回も経験したのにw

SNSで

「今までいくつかグループ展に参加したけど、あまりメリットないからやめます・・・」

みたいな、絵描きさんの投稿を見かけることがたま〜にあったので

「え、そうなの?」

と思って、今までグループ展への参加を躊躇していました。

だけど、Instagramで「国立植物園」の参加者募集記事を目にした瞬間、直感的に飛びついたんですよね〜。

結論から言うと、今回参加して大正解でした!

個展をやったことがあるからこそ、個展と比較して見えてくる、グループ展参加のメリットと注意点というのがある気がします。

今日はこれについてシェアします☆

今回私が参加したのは、ギャラリーさんが企画したグループ展なので、これに限定してお話しします。

これ、当然っちゃあ当然なんですけどね。

個展となると、全部自分で準備しなくちゃいけないですやん。

作品の数だって、自分1人でいっぱい揃えないといけない。

作品の数が多いとなると、私は紙に描いてるので、額装も数必要になる。

そのぶんお金もかかる。(じつは額装が一番お金がかかる!)

その点、グループ展だと、少しの作品数で参加できるし、お金も安く抑えられる。

展示の準備もギャラリーさんがしてくださいます。

(これは、グループ展にもよると思いますが。)

お金も労力も、個展に比べて圧倒的に低コスト。

すごく楽だなと感じました。

個展をする際、どのギャラリーでするのがいいか、探しますやん。

立地とか、スペースの広さとか構造は、下見をさせてもらえば、分かるでしょう。

だけど、そこのスペースにどんな空気が漂ってるのかは、ある程度の時間滞在しないと分からない。

ギャラリーのオーナーさんやスタッフさんがどんな対応をなさる方なのか、というのも、ちょっとお会いして話しただけでは分かりません。

個展をする際、準備の段階や会期中も、オーナーさんやスタッフさんとたくさんやりとりをすることになるので

ここは、気持ちよく個展ができるかどうかを左右する重要ポイントなんですけどね^^;

ギャラリーさんが企画するグループ展に参加すれば、在廊当番で滞在することで、そこのギャラリーさんの雰囲気をよく知ることができるし

オーナーさんやスタッフさんともやりとりするので、どんな人たちか知ることができます。

私、「東京で個展をするなら、どのギャラリーがいいかな」ってずっと探してたんですが

今回の件で、東京で個展をするなら、絶対にまずはギャラリー国立さんにお世話になろうと決めましたよ☆

同じ作品でも、展示する土地によって反応は異なると聞いています。

だから、いろんな場所で展示して、どこでなら自分の作品がより喜ばれるのか知りたいじゃないですか。

でも、そのためにあちこちの土地で個展をするって大変ですやん。

グループ展に参加する方法なら、手軽にいろんな土地の人の反応を知ることができます☆

そして、「お、ここなら、いい反応が得られそうだ!」と思ったなら、その土地で個展をするのもアリかなと思います。

個展だと、SNSでの告知も自分1人でしますやん。

もちろん、会場のギャラリーさんも告知してくださることもありますが。。。

そうなると、どうしてもその告知が届く層に偏りが出る。

グループ展だと、参加されるアーティストさんたちが各自SNSで告知するので

私1人で告知したのでは絶対届かなかった層の人たちにも届いて

その人たちが来てくださいます。

たとえ、その人たちが他のアーティストさんの作品目当てで来られるのだとしても、ついでに私の作品を知ってくださるチャンスなわけで

もしかしたら「え、なにこれ、好きかも☆」って思ってもらえるかもしれませんw

実際、今回もいくつかそういう出会いに恵まれました♪

創作活動って思ってた以上に孤独だなと感じます。

だけど何かあったとき、「これって、みんなどうしてるん?」と聞けたり、愚痴を吐ける仲間はいたほうがいい。

グループ展に参加すると、一定期間、同じテーマ、同じ目的に向かって活動するせいか、他のアーティストさんたちと仲良くなりやすい気がしました。

去年個展をしたときも、展示の仕方とか販売とか接客とか、ある程度調べて、いろんな人に聞いて、「こんな感じかな?」でやったんですが

グループ展に参加すると、その道のプロであるギャラリーさんがどういうふうにされてるかが直接見れるんですよね。

また、他のアーティストさんが自身の作品をどんなふうに展示・演出されてるかも見れる。

今回は、在廊当番で一緒になったアーティストさんの接客なども見れたし

その方の作品を前に、どんな画材を使って、どうやって描いたのかとか、どうやってそういう発想を得るのかとか、いろいろ聞くことができました。

そういったことを、自分の作品づくりや個展に活かせるし、パクれます(笑)

私は今回グループ展に参加してみて、メリットしか感じなかったので

これからもピンときたグループ展には積極的に参加しようと思っています。

ですが、テーマは厳選すべきだなとも感じています。

なぜなら、テーマがふんわりぼんやりしていると、展示される作品の題材や方向性もバラバラになり、グループ展全体にまとまりがなくなり

観に来られる方の満足度も落ちる可能性がある。

ふんわりぼんやりしたテーマに、なんとなくのイメージを持って来られた方に

「え、思ってたのと違うんですけど」

と思いながら作品を観られるのって、悲しいじゃないですか。

アーティストさんどうしの共通のテーマ意識というのでしょうか、そういったものも薄くなるんじゃないかなと思います。

参加するアーティストさんたちの一体感って、グループ展全体の雰囲気にも影響すると思うんですよ。

今回参加した「国立植物園」の雰囲気がすごく良かったのは

テーマが「ボタニカル」とはっきりしていて、アーティストさんの意識や作品の方向性がそこに向かって1つになっていたから

というのもあると思います。

また、これはマーケティングの観点になりますが

テーマがぼんやりしていると、集客力も落ちます。

どうせなら、たくさんの人に観にきてもらいたいですからね。

テーマがはっきりしていて集客力のあるグループ展のほうがいいですよね。

グループ展、私はオススメなんですが、なかには

グループ展へのアーティストさんの出展料で稼ぐことだけを目的にしてるな〜

という感じのギャラリーさんもあるようです。

そういうところのグループ展の場合、お金はしっかり取るのに、質も集客もイマイチで

参加してもメリットが感じられない、不満ばかりが残る、なんならトラブルまで生じる

ということにもなりかねません。

(そういう事例はあちこちで聞いてます。)

詐欺に近いものもあるみたいですし。

なので、グループ展の募集を見かけて参加を考えているなら、まず主催されているギャラリーさんや、そのグループ展名を(同じ名前で過去にも何度か開催している場合)ググって、評判を調べたほうがいいです。

ところで、InstagramのDMで「あなたの作品をみて素晴らしいと感じました。ぜひうちのグループ展に参加しませんか?」みたいなテンプレっぽいお誘いが来るたびに、私もググってますが、まあロクなのがないですねw

なので、DMで向こうから誘ってくるものは、ググるまでもなく全部却下で間違いないと思います。

こんな感じで、注意点はあるものの、グループ展にはメリットしかないと感じた私ですが

「え、じゃあ、グループ展はメリットないと言ってやめちゃう絵描きさんがいるのは、なぜ?」

っていう疑問が残りますよね。

いや〜、なんででしょうね〜?笑

考えられるのは3つかな〜。

まず1つ目は

ただ単純に、参加するグループ展のテーマや主催者を厳選しなかったために、ハズレなグループ展ばかり当たってしまったのかも

ということ。

2つ目は

もうすでに絵描きとしてのキャリアも積んで、そこそこ自分のファンもいて、他のアーティストさんから学ぶ必要もない

そのレベルの人にとっては、グループ展はメリットがないのかもしれない

ということ。

3つ目に考えられるのは

そこまでのレベルでもないし、いろんなところから、いろんなものを吸収する余地はあるのに

今すぐ目に見えて分かりやすいメリットばかりを求め

しかもそれらが向こうから与えられるのを待ってるだけの人には

グループ展のメリットは感じられないのかもしれない

ということ。

なので、もしかしたら私も、絵描きとしてそこそこ実績を積んで、ファンもいっぱいできて、他のアーティストさんから学ぶこともないレベルまで来たら、そのときには

「いや〜、グループ展なんて、メリットないですわ〜」

って言い出すかもですよ。

そのときは、「ああ、グループ展ってメリットないんだ」ではなく

「ああ、鶴園もようやくその域に達したんだね」

と、親戚の人みたいな目で見てあげてくださいw

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