花おっさんの向こう側(4)私もプーチン
「優秀でなければ、完ぺきでなければ、強くなければ、競争に勝たなければ
愛される価値も存在価値もない」
っていう歪な価値観を、私も父から受け継いだみたい。
自分の不完全さや弱さを嫌って隠して、なくそうと頑張ったし
すぐに人と比べて競争し、いつも一番になろうと必死やった。
自慢してもいい?
そんな頑張りの甲斐あって
一昔前は「最高学府」って言われてた大学に入ることができたんよ。
(東大じゃないほうw)
そのあと父に中学のころからずっと勧められてた司法書士にもなれたわ。
(父はしょっちゅう弁護士と裁判でやりあってたから弁護士が嫌いやってん。
だから娘に勧めたのは司法書士w)
何年か勤務司法書士をしたあと独立して
自分の司法書士事務所も持てた。
もうそれで戦いの日々は終わり、でええやん。
父からは「よくやった!」って十分褒めてもらえたし
そのころには私も大人になってて実家を出てたから
「この家で居場所を失わないためには」なんて恐れる必要もなくなってたんやし。
でもそうはいかんかった。
「この家で存在しつづけるには父に認められ愛されなければいけない。
そしてそのためには優秀で完ぺきで強くなければならない」
という強迫観念はいつしか
「この世界で存在しつづけるにはみんなに認められ愛されなければいけない。
そしてそのためには優秀で完ぺきで強くなければならない」
っていうふうにすり替わってた。
私はその後も戦いをやめれなかったわ。
自分の意に沿わない人がいれば
えげつなく怒り散らして恐れでコントロールしようとしたり
正論で徹底的にやり込めたり
自分が優れてることを見せつけるために
人と競争して完膚なきまでにやっつけたり。。。
気づけば私も父と同じ「プーチン」になってたんよ。
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2025-01-01 by
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